2日目[午後]
課題・電子出版タイトルページのデザイン
電子出版物(CD-ROM)やウェブページ、そして映像表現へと、タイポグラフィは単にグラフィックデザインの中だけではなく、さまざまな表現媒体に用いられます。そうしたメディアにおいて、タイポグラフィは図形から画像へと、その表現様式を拡張することになります。この課題ではタイポグラフィの画像としての表現に焦点をあて、各自任意で選定した既刊の出版物(単行本、雑誌、広報誌など)が電子出版物として刊行されることを想定し、そのタイトルページ(出版物の表紙に相当する)をデザインしていきます。
[課題要件]
仕上サイズ:ヨコ800pixels×タテ600pixels 画像解像度72ppi
画像モード:RGBモード
ファイル形式:PICTデータ
各自が選定した出版物の表紙や奥付から、タイトルページに掲載する文字情報を抽出してください。
Adobe Illustratorによるタイポグラフィを中心としたレイアウトの基本設計をおこない、その後、データをAdobe Photoshopにインポートして、タイポグラフィの画像表現を試みます。
出版物の現状のデザインイメージを継承したり、関連する必要はありません。独自の意図に基づいて、自由に表現してください。
スキャナやデジタルカメラから入力したイメージは使用しませんが、アプリケーション上で作成する描画イメージは、使用しても構いません。
データ保存の際のファイル名は「数字の3(課題番号)+学籍番号+氏名(ローマ字)」を付けてください。複数点のファイルがある場合は、氏名の後に番号をふってください。
プレゼンテーションと講評は、大型モニタもしくはプロジェクタで、作品を提示しておこないます。
作品サンプル →
ラフスケッチの制作
コンピュータを利用した制作に取り掛かる前段階として、ハンドワークによるラフスケッチの制作をおこないます。配付する用紙に、タイトルページのデザインの構想を描いてください。頭の中にあるイメージを、他者に伝わるよう表すことが重要です。
Illustratorを利用したフォーマット作成と文字組
ラフスケッチで描き起こしたイメージをもとに、Illustratorを利用して文字組をおこないます。ここまでの演習や課題で留意してきたタイポグラフィの取り扱いに加えて、「記号」としての側面と「図形」としての側面を、どのように編むのかがポイントになります。
|