20190505

デザイン基礎実習

大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科 前期開講科目

デジタルツールを利用したビジュアルコミュニケーションデザインの基礎

第04週:05月08日

0)出席集計

上記リンクもしくは右のQRコードから出席集計システムにアクセスし、出席の回答をおこなう。

回答に必要な「特定の番号」を指示するので、その指示に沿って入力をおこなうこと。

1)課題[ピクセルアート]3 レビュー

課題[ピクセルアート]の提出作品一覧によりレビューする。

描画表現の巧拙もあるが、この段階では発想(アイデア)や、ピクセルコントロールについての作業の丁寧さなどを観点として、自分自身の作品と他者の作品を比較してみる。

限られたピクセル数の中でイメージを表現するピクセルアートでは、アンチエイリアスが効果を発揮するケース、またその逆にアンチエイリアスを効かせないことが効果的なケースがある。提出作品を通してその点を考察する。

制作意図についてのコメントを記入したプランシートを回収する。

2)平面形態の分析と図形処理

■ 幾何形態

数学的な原理や法則に基づいて、かたちづくられる面のかたち(形態)を幾何形態とよぶ。幾何形態は数理的根拠によってつくられる造形のために、要素が整理され明確な印象を与えるものが多い。

■ 有機的形態

幾何形態の数学的規則性に対して、規則性に縛られない自然さを持った形態を、有機的形態として分類する。幾何形態のシャープさとは対照的に、有機的形態には生命感を持った躍動感、繊細さや柔らかさといった印象が感じられる。

有機的形態の中でも、その形態的な特徴からいくつかに分類することができ、さまざまな形態への展開の可能性を持ってる。

1. 抽象形態 … 幾何形態の規則性を残した抽象的なかたち

2. 自然形態 … 自然界に存在する形態をモチーフとする具象的なもの

3. オートマティック … 自動的、偶発的に生成される形態

■ フラクタル

自己相似形を指すフラクタル(fractal)の語源は、ラテン語のfracuts(不規則に壊れてバラバラとなった状態、断片の意味)に由来した造語である。「自然界に存在するあらゆる事柄は、その事柄の全体とある一部分は似た面を持つ。」という理論で、似てはいるけれど同じではない、繰り返しているけれど単純な反復ではない、そうした自然に多く見られる偶発的な形態を、計算式によって表現したものである。

そして、そのフラクタル理論によって視覚化されるフラクタル図形としてとらえることのできる、自然界にある偶発的な形態としては、海岸線、山並み、雲、稲妻、地面ひび割れ、河川、樹木、脳のしわ、血管の枝分かれなど、非定形体と思われていたさまざまな形態があげられる。

さらにその理論は、自然界の形態に限らず、原子や分子の量子力学、株価の変動パターンという経済学の世界、クラシック音楽という感性の芸術世界まで、あらゆる社会的要素に応用することができると考えられている。

フラクタル図形の例としては、シルピンスキーのギャスケット(下図左)、コッホ曲線(下図右)などがある。

シルピンスキーのギャスケット、コッホ曲線

このように、フラクタル理論に則って描かれるさまざまな図形は、数学的な計算を繰り返して成長する。この計算による作図は、コンピュータ本来の機能との相性がよく、初期のコンピュータグラフィクスなどでは、計算結果として視覚表現される静止画やアニメーション(動画)が数多く発表された。また、処理のためのプログラムも広く公開されている。

■ ベクター形式での視覚的イメージ生成

ピクセルの集合体として視覚的イメージを生成するラスター形式に対して、図形のアウトライン(輪郭線)によって視覚的イメージを表すものをベクター形式という。ベクター形式のソフトウェアにおいて図形は、平面空間の座標として表される点と点を結ぶことによってできる線や面として視覚的イメージを表し、数値と数式によって生成される。

ラスター形式と比較して、ラスター形式がうまく表すことのできなかった対角線や曲線についても、その線を規定する複数の点の結び方を数値と数式のデータで持っているため、なめらかな輪郭としてデータ化することができるという長所があるが、なめらかな色の変化が必要となる写真的表現は得意としない。

アンカーポイントによる直線の描画  アンカーポイントによる斜線の描画

ベクター形式での直線・斜線の描画

テキストP.20〜P.21を参照

抽象形態

抽象形態

自然形態

自然形態

オートマティック

オートマティック

グランドキャニオンの航空写真

グランドキャニオンの航空写真

フラクタル理論

ポーランド生まれのフランス人Benoit Mandelbrot(ブノワ・マンデルブロ)によって1975年に発表された理論でマンデルブロ集合ともよばれる。

シルピンスキーのギャスケット

1915年にロシアの数学者Waclaw Sierpinski(ワクロウ・シルピンスキー)により作られた。正三角形の各辺の中点を頂点にした逆正三角形を描く。新たにできた一辺の長さがもとの半分の3つの正三角形についても、同様に各辺の中点を頂点にした逆正三角形を描く。この作業を無限に繰り返して得る図形がシルピンスキーのギャスケットとなる。

コッホ曲線

正三角形の各辺の中央に,その辺の長さの1/3の長さの辺を持つ正三角形を付け加える。そしてできた図形の各辺にまた1/3の長さの一辺を持つ正三角形を付ける。この操作を繰り返していくと、 次第に一部分と全体の形が同じ自己相似形となる。元の正三角形と比較すると、輪郭線がどんどん長く成長していることがわかる。

このように無限に繰り返してできる図形が「雪片」である。これを最初に提示した数学者Niels Fabian Helge von Koch(フォン・コッホ)の名前からコッホ曲線とよばれる。

ベクター形式のソフトウェア

ラスター形式のペイント系ソフトウェアに対して、ベクター形式を採用するものはドロー系ソフトウェアといわれ、Post Script(ポスト・スクリプト)というページ記述言語に対応したAdobe Illustrator(アドビ・イラストレータ)、Mcromedia FreeHand(マクロメディア・フリーハンド)などが代表的。

アンカーポイントとよばれる点の座標をもとに、点と点が結ばれると線に、線が閉じると面になり、形態に応じてアンカーポイントといわれる点の情報が生成される。

■ Illustratorでの形態の変形

以下の形態の変形操作について、Adobe Illustratorでのオペレーションを確認する。

01. コピー

編集メニュー → コピー

… 選択したオブジェクトの形態を記憶する。

編集メニュー → カット

… 選択したオブジェクトを消去するが、その形態は記憶している。

02. ペースト

編集メニュー → ペースト

… コピーしたオブジェクトを画面中央に描画する。

編集メニュー → 前面へペースト

… コピーしたオブジェクトをコピーしたオブジェクトの前面に描画する。

編集メニュー → 背面へペースト

… コピーしたオブジェクトをコピーしたオブジェクトの背面に描画する。

03. バウンディングボックス

表示メニュー → バウンディングボックスを表示/隠す によって切り替え

… 選択したオブジェクトを任意に変形することができるが、数値によってコントロールする場合は隠しておく方が良い。

04. 移動

オブジェクトメニュー → 変形 → 移動...

… 選択したオブジェクトを距離の指定で移動させる。

テキストP.18〜P.19を参照

Illustratorのツールボックス

移動

選択ツール 選択ツール( ダイレクト選択ツール ダイレクト選択ツール)をダブルクリックしても、同様の移動ウィンドウを表示することができる。

05. 拡大・縮小

オブジェクトメニュー → 変形 → 拡大・縮小...

… 選択したオブジェクトを数値指定で拡大・縮小させる。

拡大・縮小

拡大・縮小ツール 拡大・縮小ツールをダブルクリックしても、同様の拡大・縮小ウィンドウを表示することができる。

インデックス担当授業の資料デザイン基礎実習

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