20171001

情報デザイン演習

大阪電気通信大学 大学院 総合情報学研究科 ビジュアルデザイン特論

情報[世界]を見る・考えるデザイン演習

第02週:10月05日

1)演習1[知覚の傾向を探るビジュアルイメージ採集]1 ゲシュタルト要因

■ ゲシュタルト要因とは

ドイツの実験心理学者であるヴィルヘルム・ヴント(Wilhelm Max Wundt, 1832年―1920年)を中心に、20世紀初めに提起されたゲシュタルト心理学(Gestalt Psychologie)は「人間の精神は部分や要素の集合ではなく、全体性や構造こそ重要視されるべき」とし、その学派の名は、全体性を持ったまとまりある構造を示すドイツ語の「ゲシュタルト(Gestalt:形態)」にちなんでいる。

ゲシュタルト心理学では、人間の知覚において多数の刺激が存在するとき、それらは個々に知覚されるのではなく、より大きな範囲のいくつかの群として知覚される傾向があり、そのまとまりを決定するものを「ゲシュタルト要因(Gestalt Factor)」と呼んでいる。

ゲシュタルト要因の一部として、以下のような知覚の傾向が見られる。

(1)図と地(Figure-Ground Relationship)

要素は「図(焦点を合わせる対象)」あるいは「地(その他の知覚域)」のいずれかとして知覚される。

図は概ね明確な形を持つが、地にははっきりした形がない。

ルビンの壷で有名なエドガー・ルビンは図と地を特徴づける性質を次のようにまとめている。

・図は「もの」の性質をもち,区切られており、地の少し上に見える。

・図は閉じられ、輪郭で分離され、形をもつ。

・地は「材質」の性質をもち、図よりも遠く見え、図によって部分的に遮断される。

・地は境界で区切られず、開かれている。 

図と地

白い壁を背景に手前の木製のテーブルから、奥の木製のテーブルを撮影。

明度の低い長方形のエリアが図として知覚される。

Figure-Ground Relationship

(2)近くにある(Proximity)

近くにある要素同士は、離れている要素同士よりも、より関係が深いと認識される。近くにある要素は相互にひとつのかたまり(チャンク)と見える。

近くにある

ホールの座席に座る観客を2 階席から撮影。

近接して着席している人たちが、一つのグループとして捉えることができる。

Proximity

(3)似ている(Similarity)

類似性のある要素同士は、類似性のない要素同士よりも、関係が深いと認識される。似た性質をもつ要素は距離が離れていても、強い関係性を持つ。

似ている

雑貨店の店先で陳列されている商品群を撮影。

形状の似ているもの同士が、より関係強く感じられる。

Similarity

(4)閉じた形に見える(Closure)

個別の要素から成る一連の情報を、複数の個別の要素としてではなく、ひとつの認識可能な形(パターン)として知覚する傾向。バラバラに見える要素に、足りない情報を補って、より単純な閉じた形として認識する。

閉じた形に見える

道路の白線を撮影。

走行車線を区切る破線は、つながった一本の線として知覚される。

Closure

(5)なめらかに続く(Good Continuation)

直線やなめらかな曲線上に配置された要素は、まとまりとして知覚され、直線や曲線上に配されない要素よりも、要素間に関連性があると解釈される。

なめらかに続く

家電量販店の店先に設置されたカプセルトイの販売機を撮影。

同じものが直線上に連続して配置されていることで、なめらかなつながりを感じさせる。

Good Continuation

(6)線や面でつながる(Uniform Connectedness)

一定の視覚的要素(線、面、色など)によって結合された要素同士は、結合されていない要素同士よりも関係が深いと認識される。

線や面でつながる

無造作に収納された本棚を撮影。

棚によって区切られた正方形のエリアが、個々の面として知覚される。

Uniform Connectedness

(7)プレグナンツの法則(Law of Pragnanz)

曖昧なイメージを、複雑でまとまりのない形ではなく、単純でまとまりのある形で解釈する傾向。人は複雑な形よりも単純な形の方を、より良く視覚的に処理し記憶することができる。

たとえば、自動車のフロントフェイスは、まさに顔を意識したデザインがされている。

The Beetle

Volkswagen The Beetle

■ 課題要件

われわれの身の回りを観察し、ゲシュタルト要因として捉えられる知覚の傾向(1)〜(7)について、その特徴を表すビジュアルイメージを、デジタルカメラで撮影し採集する。

撮影されたビジュアルイメージは、どの知覚の傾向を選択し、どのように捉えたのかを説明する文章も考えておくこと。

次週授業時までに撮影をおこない、撮影したデータは各自にPCに転送しておくこと。

画像データの整えや仕様については、次週授業時に解説する。

2)出席カウントのためのメール送信

メール送信のページから、出席カウントのためのメール送信をおこなう。

名前欄には、学生番号(半角英数)・氏名を入力すること。

メールアドレスは入力の必要なし。

メッセージ欄に記載するテーマを指示するので、その指示に沿って入力をおこなうこと。

インデックス担当授業の資料情報デザイン演習

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