20211107

情報デザイン特論(ビジュアルデザイン特論)

大阪電気通信大学 大学院 総合情報学研究科

情報[世界]を見る・考えるデザイン演習

第08週:11月08日

0)出席確認の入力

Moodleコースページで、出席確認の入力をおこなってください。

回答に必要な「特定の番号」を指示するので、その指示に沿って入力してください。

1)演習2[情報を表すビジュアル変数]4 提出作品のレビューと自己評価

■ レビュー

Moodle経由で提出されたビジュアルイメージとその意図について発表してもらいます。

■ 自己評価シートの作成

所定の自己評価シートを利用して、演習を終えての感想や自己評価をおこなってください。

シートのヘッダーにある[演習No.]に忘れず[2]を記入してください。

提出するファイル形式は、シートにデジタル環境で入力したPDF、もしくはプリントアウトしたものへ手書きで記入し、それを撮影したPNGのいずれかにしてください。(アップロード上限 250MB)

Moodleコースページに戻り、シートを提出して演習終了となります。

2)演習3[画像イメージと意味]1 ロラン・バルト「写真のメッセージ」から

■ ことば→画像イメージ→言語化

ことばがもつ明示的な意味を画像イメージとして表し、また、画像イメージからそれが表す潜在的な意味内容を言語化することに取り組んでみましょう。

ことばが表すものを周囲の観察から見つけ出し、画像イメージが表す内容を言語化するプロセスをトレーニングします。演習を通して、ことばがそして画像イメージがもつ意味作用について考察する機会としてください。

演習ではまず、ことばが表す・意味する風景、できごと、ものなどを写真として切り取り、収集します。「出る」を例にすると、「太陽が昇る」「月が出る」「顔が出る」「おなかが出たタヌキ」「突き出た窓」「巣立った後の巣」など。それらの写真と「出る」ということばがセットとなって、ひとつのある意味内容を表します。

クラス全体では、ことばと写真の集合のセットがいくつもできることになります。

次にそれらの写真を元のことばとの関連から断ち切り、元のことばとは別の何らかの関係性をもつ4枚の写真をピックアップして組写真とし、それが表現するものを言語化してみましょう。

関係性を発見する視点の一例として、共通性、対比性、連続性、因果的要因などがります。そして、組写真にタイトルをつけ、そのテーマに関する文章(小説、随筆、説明文)を書いてください。

■ 演習に関連する知識

本演習は、ことばのもつ意味内容を写真を使って視覚化し、次にその画像イメージが潜在的にもつ意味内容を言語化する演習です。

言葉や写真などの記号表現とその働きについて、理論化の試みが20世紀以降、言語学者フェルデナン・ド・ソシュールと哲学者チャールズ・サンダース・パースの二人の研究を出発点に行われています。「記号論」全体を概観することは、ここでの演習に関わる知識の範囲を超えますが、ひとり、フランスの思想家ロラン・バルトの考えを紹介します。バルトはソシュールの考えを踏まえ、言語を含めた写真やポスターなどのもつ意味作用について考察しました。

バルトは写真のメッセージについて、次のような考えを展開しました [ロラン・バルト, 写真のメッセージ, 1961 (第三の意味映像と演劇と音楽と, みすず書房, pp1,1984)] 。

写真は現実を類似的に再現する。写真に写された事物や風景などは、対象の類似的な内容そのもので、対象が指示する明示的な意味(denotation:外示)である。これを外示されたメッセージと呼ぶ。写真はそれと同時に、写真を見た人が読み解く潜在的な意味(connotation:共示)を持つ。これを共示されたメッセージと呼ぶ。新聞紙面の写真は外示されたメッセージが基本的な意味であるが、それを見る者によって共示的なメッセージを含む可能性もある。

ソシュールは言語記号を2つの要素をもったものとして定義しました。

・シニフィアン(意味するもの、記号表現)… 記号がとる形 ex. "open"ということば。o/p/e/nという記号表現から構成されている。

・シニフィエ(意味されるもの、記号内容)… それが表す概念 ex. 店の戸口でそれを見た人は「店は営業中」という意味概念をその言葉に与える。

これを踏まえ、バルトは写真の外示的メッセージと共示的メッセージを次のように図式化しています [ロラン・バルト, 今日における神話, 1956 (神話作用 現代思想社, pp148, 1967)] 。

[1. 意味するもの]と[2. 意味されるもの]が一体となり、[3. 意味表象]を伝達します。これが外示的なメッセージ(意味)です。バルトはこれを「形式と呼ぶことにする」と言っています。

[3.意味表象]は、共示的な意味体系において、新たに[I. 意味するもの]となり、それが表す概念[II. 意味されるもの]と一体となって[III. 意味表象]を伝達します。これが共示的なメッセージ(意味)です。

1. 意味するもの

2. 意味されるもの

3. 意味表象
I. 意味するもの


II. 意味されるもの

III. 意味表象

例として、バルトは写真週刊誌Paris-Matchの表紙の写真を挙げて、この構造を説明しました。

[1. 意味するもの]は「フランス軍服を着た若い」黒人が「まなじりをあげて敬礼している」写真です。「ひるがえる三色旗に注目」し、国旗に忠誠をもって「仕える」というのが、写真の外示的意味となります。

写真はその外示的な意味に加え、その写真が撮られた時、あるいは写真を見る時の社会的、政治的、文化的背景の中で、共示的意味を持ちます。共示的意味は、写真の読み手の知識や情緒的傾向にも依存します。

右の写真では、[3. 意味表象]である「フランス軍礼をする黒人兵士」は拡大された意味体系の中で、同時に「I. 意味するもの」となります。フランスがそのアフリカの国を植民地支配しており、植民地主義に対して批判があるという社会的状況(意味体系)のなかで、その写真は「いわゆる圧制者に奉仕するこの黒人の熱意」を示し、批判に対しての「返事」となります。このようにして共示的メッセージである[III. 意味表象]が出現するのです。

写真週刊誌Paris-Match

■ 画像データの整理と投稿

選択したことばの意味を表現する写真をできるだけ多く(10枚以上)撮影してください。ことばは下記の例の中から選択、あるいは日本語の動詞から自分で選んでも構いません。

ことばの例:出る 消える 逸れる 当たる 繋ぐ 外れる 壊れる 直る 膨らむ 萎む 伸びる 流れる 上がる 下がる 降りる 通る

まず、ことばのもつ意味を考えましょう。例えば「出る」には次のようなさまざまな意味が含まれます。

現われる、飛び出る、体現する、出てくる、這い出る、去る、出かける、出発する、逃げる、後にする、源、原因、留守など。それらを念頭に写真を撮影します。

【例1】並ぶ

並ぶ 並ぶ 並ぶ 並ぶ 並ぶ 並ぶ 並ぶ 並ぶ 並ぶ

【例2】繋ぐ

繋ぐ 繋ぐ 繋ぐ 繋ぐ 繋ぐ 繋ぐ 繋ぐ 繋ぐ 繋ぐ

撮影した中から画像データ10点を選択し、以下の仕様に整えてください。

 ピクセル数

     幅:600 pixel

    高さ:400 pixel

 ドキュメントサイズ

   解像度:72 pixel/inch

 フォーマット

   JPEG(高画質・低圧縮)もしくはPNG

インデックス担当授業の資料情報デザイン特論(ビジュアルデザイン特論)

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第01週:09月20日

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